春?冬??

3月に入り、いよいよ2015年シーズンが始まりました。

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2月下旬は暖かく穏やかな日が続いていたのですが、解禁したと思ったら先週は雪が降ったり、なかなか天気が安定しません。

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せっかく解禁したので、とりあえず釣りには行きましたが…

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釣るより食べる方が早かったです(笑)

早く渓流魚の姿が見たいです。IMGP0021

メイフライの季節が待ち遠しくて、こんなフライばかり巻いています。

最近のお気に入りは、前側のハックルをカットしたパラシュート。

下から覗くと翅を広げたスピナーのように見え、色とサイズを変えればあらゆるカゲロウに対応できます。

ターキーバイオットを用いたボディはダビングボディよりも水切れがよく、フロータント処理が楽なので釣り上がりにも最適です。

ここではポストに化繊を用いていますが、カーフテールを用いればさらに水切れがよくなり、見た目も渋く、カッコよくなるでしょう!

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今週は暖かくなる予報なので、週末は良いライズが見たいです。

 

最後にお知らせです。

今月28日と29日の二日間、盛岡のイーハトーヴ釣具店様で開催される展示会にカムパネラも出展させて頂きます。

シーズンも解禁したので、天気が良いと釣りに行きたくなると思いますが、お近くにお越しの際には是非お立ち寄りください。(仁平)

 

UDAROD新作一挙販売開始

震災から4年が経とうとしています。早いですね。先週の日曜にここ岩手も渓流解禁したわけですが、あいにくの天候で解禁日は釣りはしませんでした。この日はかみさんと工事の着工が決まった山田線を見に行ってきました。工事が先延ばしとなっていた路線でしたが、完成したらJRから三鉄に移管する。喜ばしいことですね。

今週の日曜は非常に暖かく、友人と待ち合わせて釜石の川へ行ってきました。ヤマメのライズを楽しみました。#18のミッジアダルトから始めて、#24くらいのフローティングピューパでビンゴ。(関東のOO松さんからの頂き物。Fロッダーにも出てくるあのフライです)しかしながら今年もヒカリを見ることはありませんでした。何故でしょう。震災後からはヒカリが川から消えてしまいました。釣れないのは私だけでしょうか。内陸の稗貫川でも達曽部川でも普通に見かけたのに・・・。釣れたよ~って方は是非教えてください。ちなみに今回持ち込んだテストロッドはC4802SLと言う発売の近いモデル。詳細はまだ秘密。ほぼ完璧な仕上がりです。

さて、新製品のご案内です。宇田ロッドのNEWモデル3シリーズが揃って販売開始です。4piece seriesが8機種、2piece Swell butt seriesが4機種、ビッグトラウト向けの2piece 7’9″#5です。4ピースはニッケルシルバー製のウルトラライトフェルールとカーボンフェルールの二本立て。カーボンはスピゴットフェルールを製作。すっきりしたデザインで強度も確保しています。とにかく軽いのが特徴。一方ニッケルシルバーもカーボンに負けないくらい軽量になり、竹と金属で構成されるクラシックで普遍的なバンブーのカタチを求める方にお勧めするものです。一方スェルバットシリーズは張りを持たせてあり釣り上がりにもってこいのアクション。私個人的には好きですねぇスェルバット。そして最後は7’9″#5。これも北海道に持ち込んでテストを繰り返したロッド。長すぎない#5は長時間の釣りも疲れません。竹竿でビッグトラウトを狙うにはベストなバランスです。全15機種が一挙に受注開始となりましたが、さらに納期の驚異的な短縮により現時点でおよそ3ヶ月という期間で完成いたします。今ご注文いただければ6月の盛期に間に合うということです。石川

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4ピースのニッケルシルバーフェルール。バーガンディーのスレッドが美しい。透過する金具でキャンディーレッドともいえます。

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7ft9in#5。

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4ピースのカーボンフェルールタイプ。スピゴット構造でスリム。

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Swell buttのグリップ付近。必要最小限の太さです。

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Swell butt seriesのリールシート部

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7ft9in#5のリールシート付近。

 

テープラッパー?

この野良猫、何軒かで餌をやっていることもあって数年前からうちの団地に住み着いている。顔はいかついが、なかなか可愛いやつで人懐っこい。うちの猫とも仲がよく、放浪癖のあるうちの白いやつともよくつるんでいる。グレーと呼んでいるけど片足がない。しかし貪欲に生きている。よく冬を越すもんだと思う。先日、毛布を入れた小さい家を作ったら入って寝ていた。ハックルベリーフィンみたいなやつだ。甘やかされて育ったうちの猫と必至に毎日を生きる野良猫グレー。世は不条理だ。

さて釣竿の話。前回登場したタッキングレジン。それはマンドレルという芯金にプリプレグを巻きつけるという工程で必要な接着剤の話しをしましたが、次の工程に必要なのがテープラッピングというマシン。テープラッパーと銘打ってますが、なんと呼べばよいのか分かりません。このマシンはマンドレルに巻きつけたプリプレグがオーブンで焼く際にバラけないためにシャフト状のプリプレグの表面にテープを巻き固定するというもの。テープもオーブンの最高設定温度の130℃に耐えうるポリプロピレン製のテープを使います。これには様々な厚みや幅がありマシンやカーボンと相性のよいサイズを選ばなくてはなりません。薄いと巻きつけ時に切れるし、厚いとシワになる。皆さんもカーボンロッドにシマシマの模様があるのを知っていますよね。実はあれがテーピングの跡なのです。オーブンでブランクを焼きあげた後にポリプロピレンテープを剝がします。その状態で製品にしたのがカムパネラで言えばCLシリーズですね。テープ跡のギザギザを削って塗装をかけたのが、EWやRWシリーズなどです。EWなどのように表面処理をしてもテーピングの模様は消えません。釣竿などにはユニディレクションという単一方向性のカーボンを使うので一直線上に伸びた超極細の炭素繊維にテープで押し付けられた部分がくぼみ、美しい模様となって現れるのです。石川

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こいつがグレー。愛想よく擦り寄ってくるが餌の催促はしない。餌にありつけるまで、ただ待つのみと礼儀は心得ている。