TAKINA

10 月に入り紅葉も八幡平の方ではきれいに色づいたようですね。ここ紫波も朝晩はとても寒いんですよ。冬がもうそこまで来ている・・・。

さて、宇田も面白い企画を去年から秘密裡(笑)に進めておりまして、このほど、新しいバンブーロッドをリリースした次第です。実はこのロッド、アメリカンバンブーや歴史に造詣の深い湯川豊氏が監修し、宇田清が手掛けた唯一無二のダブルネームロッドとなります。プロダクトネームがU&Y 。呼び名は「TAKINA」。これは滝名という宇田の好きな川の名から取りました。川の名前って一歩間違うと野暮なんですがTAKINAって素敵な名前ですよね。湯川さんセンスいい。

アクションは何度もすり合わせをしただけあって、扱いやすいものとなっています。3ピースのメタルフェルールですがとても軽い。そして古典的なドライフライアクションと言えるもので、どなたでも扱いやすいですよ。私も何度も振ってますが、ピンポイントを狙いやすく、変なバイブレーションもなく綺麗なループが出ます。こういうロッドってパワーロスが少ないから、結構飛ぶのですよね。

3ピースでこれだけのアクションはそうそうないです。カムパネラにデモがありますから、振ってみたい方はどうぞお気軽にお越しください。

ただ限定ロッドなんです。しかも僅か12本。タグにシリアルNoが入ります。そして販売はこちら地球丸フライロッダーズさんからです。お早めにどうぞ。石川

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アルミのロッドケースにそれを保護する布袋が付きます。ロッドはごくスローなスェルバットになっています。さりげないテーパーですが、アクションに大きく貢献している部分です。
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プロダクトネームのU&Yと番手が書かれています。シンプルなシグネチャーラップがU&Yの証。シグネチャーとは署名の意。古くからブランドごとにラッピングの模様が違っていて言ってみれば商標のようなもの。
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バットエンドとケースの蓋にもプロダクトネームU&Yが彫刻される。
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リールシートはやはりバターナットをセレクト。コブ材のような派手さはないが美しい柾目(まさめ)で軽いことから道具として考えればロッドに適した素材でしょう。私個人的には一番好きな素材なんです。

Canada Trip 其のニ

弟の家に世話になったあと、友人のBANさんとAリバーで落ち合う約束をしていた。待ち合わせ場所までおよそ1.5時間。近所といえますねぇ。BANさんの住む町とクリアウォーターの中間地点にあるのがAリバーで、素晴らしいレインボーが釣れるとの事。実はBANさんの弟さんが私の住む岩手の紫波町に住んでいて、よく夫婦ぐるみで飲んだり時々釣りに行ったりしている。弟さんからいつもお兄さんの只者ならぬところをよく聞かされており、とてもお兄さんのことを尊敬されている。一方お兄様も実は弟のほうが只者ならぬことを私に誇らしげに話していた。そしてとても弟さんを尊敬してる様子であった。お互い遠く離れているが、私はこのご兄弟、非常に羨ましく思うのである。石川

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先日大雨が降ってしまいハイウォーターだそう。もう少しすればソッカイ(紅鮭)が遡上するので卵をたっぷり食べたレインボーのいい釣りが出来るそうだが、それでも時折あたりがあるので十分楽しい。むしろソッカイの群れを避けてレインボーを釣るのも厄介かな。

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お昼に作ってもって来てくれた稲荷すしを食べた。凄く美味しかった。BCでは有名な日本料理屋さんをしている。BANさんがルーミスの9ft#6のロッドにタイプ5のシンクティップ。私は13ft#8/9のロッドにタイプS3/S4のヘッド。がっちり沈めないとだめなようだ。

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BANさんにレインボーがヒット。アウトドアスポーツは何でもこなす人だが釣りもかなりうまい。釣り友達が引っ越して、なかなか行く機会がなく釣りは久しぶりとの事。最近はプロ級の写真にトレールランニングやバイク(3気筒をこよなく愛す)に乗って日々忙しいようだ。このアクティブぶりは只者ではない。

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ダウンクロスでフライをスイングさせて当たりを取る。そういう釣り方が一番好きなスタイルだ。この川一番のポイントを先行させていただき、なおかつBANさんからここの必殺フライと言って頂いたストリーマーフックに巻かれたヘアリーメアリーを結んだらいきなり20インチオーバーの素晴らしいレインボーを釣ることが出来た。

釣りを終えて、着替え終わったらまずビールを2杯。水代わりのビールは止められなくなってきた・・・。その晩は美味しいお料理をご馳走になり遅くまで飲んだ。地元のワインを頂いて美味しくて、どれだけ飲んだか分からなくなってきた。カナダのワインってとても美味しいのですよ。

Canada Trip 其の一

実は先月末にカナダへ行っておりました。カナダは2000年頃から毎年行っていましたが、2009年からしばらく行ってなく、今回の旅は実に7年ぶり。義父の墓参りと親戚や友人たちに逢うのが今回の目的。久しぶりの再開や新しい出会いに心震わせました。もちろん釣りもしましたよ。3回に分けて旅の様子をブログで書き綴りますのでしばらくお付き合いくださいませ。

かみさんは一足早めに行っておりましたので、私一人で岩手からバンクーバー空港まで・・・。空港で落ち合って母から借りた車でバンクーバー郊外の親戚を尋ねた後、カムループスの先にある弟の住むクリアウォーターへ5時間の長旅となった。本土への旅は今回が初めて。石川

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夕方クリアウォーターに着いて直ぐにセディーがお出迎え。おとなしく賢い犬。

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翌日は弟と友人のジェフとでクリアーウォーターリバーへ釣りに行くことに。ワイルドすぎるジェフの運転に度々肝を冷やされた。林道を80キロ以上で飛ばして張り出した枝にバシバシ当たってサイドミラーが何度も閉じてしまう。よくある映画の場面で車内の荷物と人が天井に当たるという光景そのもので、自分はビールを渡されそんな中で飲んでいるところだ。弟に聞くとこれが普通らしい。

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弟と私にダブルヒット!大きいのが弟。WF6のラインに派手目のニンフを使用。ロッドはC6906XCでこういう場面では抜群に扱いやすい。

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こういった足跡は普通にどこにでも。帰りがけの林道でも歩いてました。昼と夜を境に同じ場所を人と獣が利用している。そういうワイルド協定のようなものを感じる。少し岩手とは違うのだ。

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翌日はラフトリバーの上流を目指してバイクライド&フィッシング。近所に住むキャムが加わった。写真はキャムの駆るハスクバーナーとジェフのXR650。自分はジェフがバイクを貸してくれた古いXL250。保安部品は一切なし。ライトもない。ブレーキ利かない。あとで気づいたがクラッチがダダ滑りだった。おまけにナンバーもない。弟「さすがにまずいだろ?」倉庫にナンバーを探しに行ったが、持って来たのは車のナンバーだった・・・。ジェフ「付くかなこれ?」弟「・・・ポリスが着たら絶対に止まるな。ノンストップだ」私「・・・ok」(ちなみにハスクもナンバーないけどね)

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キャムと奥が弟とDR650。ダートコーナーで後輪をスライドさせて駆け抜けていく。自分も負けじとジーパンシャツの出で立ちでフルスロットルで何度もコケそうになりながら追うが、なかなか追いつかない。

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釣りの前にまずバッグからありったけのビールを出しているところ。既にスキットルのウイスキーを飲む弟。淡々と飲み語らう。これが男のピクニック。軽い飲酒運転はOKのカナダ。私も結構飲んだが、水の代わりなのかな不思議と酔わないのだ。

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我々は夜の7時、林道の奥地で廃道をバイクに跨りさまよっていた。沢を二つ渡り、完全に道などなかった。クラッチが滑って岩を越せない。そうなるとただの鉄の塊だ。(おまけにマフラーのバッフルを落として直管爆音だった)この時自分はビバークの覚悟で居たが8時過ぎに生還。ジェフのガレージでとりあえず乾杯。ちなみに私のXLはライト無いですからね。そのままの流れで、弟の庭で始めていた弟家族とジェフ家族とすでに佳境のバーベキューに参加。ちなみに奥さんに聞いたが、こんなの日常らしい。おとなしい弟に森林組合で働くワイルドな妻。ケーキ作りの上手なおとなしい奥様に豪快な愛妻家ジェフ。なんか興味深い・・・。

 

 

 

 

ちなみにどんな道か見てみたい?こんなとこです↓(まだ写真の余裕のある序の口です)

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imgp4584こちらはダートロード。帰りは真っ暗で参った。↑

最高の旅をアリガトウ。次回もワイルドで行こうぜ!